<休診日> 水曜午後・日祝日
現在日本では「胃がん検診・大腸がん検診・子宮頸がん検診・乳がん検診・肺がん検診」の5種類が対応型検診として実施されています。この北九州市でもがん検診を行っておりますが、当院はこの実施医療機関に登録されております。
行政からがん検診のご案内が届いている方で、どこの医療機関で検査を受けようか迷われている方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。
がんはとても身近な病気だと言えます。日本国内のがんによる死亡率は毎年増加しており、3人に1人ががんで亡くなっていると言われています。一方で、がんは早期発見、早期治療より治すことができる病気です。がん検診は、自覚症状が見られない方を対象に、特定のがんを早期発見するために行っております。
主な死因別にみた死亡率
(人口10万対)の年次推移
(厚生労働省「令和2年(2020)
人口動態統計月報年計(概数)の概況」より)
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
男性 | 肺 | 胃 | 大腸 | 膵臓 | 肝臓 |
---|---|---|---|---|---|
女性 | 大腸 | 肺 | 膵臓 | 乳房 | 胃 |
合計 | 肺 | 大腸 | 胃 | 膵臓 | 肝臓 |
がんで亡くなられる方の中でも、上位を占める胃がん・大腸がんは早期発見により治すことができる病気です。
しかし、早期の胃がん・大腸がんは自覚症状がみられないことが多く、発見が遅れてしまい、胃がん・大腸がんと判明した時には手遅れとなっていることも多々あります。
そこで、各自治体はがんの早期発見とがんで亡くなられる方を減らしていくために「がん検診」を実施しております。地域や検診内容により対象年齢が異なります。お手元に検診のご案内が届いた方は必ず受診するようにしましょう。
北九州市では、肝炎ウイルス検査、骨粗しょう症検診、胃がん検診、子宮頸がん検診、大腸がん検診、結核・肺がん検診、乳がん検診、前立腺がん検診を実施しております。白𡈽医院では、胃がん検診、大腸がん検診、肝炎ウイルス検査、前立腺がん検診を実施しております。定期的な検診を良い機会に、しっかり受けるようにしましょう。
北九州市の胃がん検診は、35歳以上からとなっており、年齢に応じて検査内容が異なります。胃がん検診では「胃部X線検査」または「胃内視鏡検査(胃カメラ検査)」を行います。
当院では胃内視鏡検査(胃カメラ検査)による胃がん検診を実施します。
対象者 | 診査内容※ | 受診料※ | 受診回数 |
---|---|---|---|
35歳以上の市民・会社等で胃がん検診を受ける機会のない方 | 胃部X線検査(集団検診) | 35歳~39歳の方は1,000円/40歳以上の方は900円 | 1年度に1回 |
40歳以上の市民・会社等で胃がん検診を受ける機会のない方 | 胃部X線検査 | 1,000円 | 1年度に1回 |
50歳以上の市民・会社等で胃がん検診を受ける機会のない方 | 胃部X線検査または胃内視鏡検査 | 1,000円 | 2年度に1回 |
※50歳以上の方は、胃部X線検査か胃内視鏡検査のどちらかをお選びいただけます。なお今年度、胃内視鏡検査を受けられた方は、翌年度、胃部X線検査も受けることができません。ただし、今年度、胃部X線検査を受けられた方は翌年度、胃部X線検査か胃内視鏡検査を受けていただくことが可能です。
※自治体が定める規定の対象となる方は、受診料が免除となります。詳しくは北九州市胃がん検診HPをご参照ください。
❶ がん検診の案内を確認
行政から届く案内資料や自治体HPの胃がん検診ページをご確認ください。
❷ 必要情報の確認
北九州市では1年中、胃がん検診が受けられます。ご自身の年齢により、検査内容が異なりますので、詳細につきましては行政から届いた受診券の裏面をご確認下さい。
また、受診機関については、同封されている医療機関一覧やHPを参照して頂き、各医療機関での予約が必要があるかどうか、予約方法を確認し、記載の案内の通りにご予約して頂きます。
❸ 診察・診療
ご自身でご予約された日に、該当の医療機関にて胃がん検診を受けて頂きます。当院が行っている胃がん検診の内容は、胃内視鏡検査(胃カメラ検査)となります。
北九州市の大腸がん検診は、40歳以上の方が対象となります。大腸がん検診では、「便潜血反応検査」を行います。便潜血反応検査とは、便に血液の混入の有無を確認する検査で、2日分の便を採取することで検査が行えます。また、検査結果により「異常あり」と診断された場合は、精密検査として大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)を受けて頂くことを推奨します。
対象者 | 診査内容 | 受診料※ | 受診回数 |
---|---|---|---|
40歳以上の市民・会社等の検診を受ける機会の無い方 | 便の潜血反応検査 | 500円 | 1年度に1回 |
※自治体が定める規定の対象となる方は、受診料が免除となります。詳しくは北九州市大腸がん検診HPをご参照ください。
❶ がん検診の案内を確認
行政から届く案内資料や自治体HPの大腸がん検診ページをご確認ください。
❷ 必要情報の確認
北九州市では、大腸がん検診を1年中受け付けております。
受診機関については、同封されている医療機関一覧やHPを参照し、各医療機関での予約が必要があるかどうか、予約方法を確認し、記載の案内の通りにご予約して頂きます。
❸ 診察・一次検査(便潜血反応検査)
ご自身でご予約された日に、該当の医療機関にて検便キットを提出して頂きます。ご来院して頂く日に発熱や風邪の症状がある方は受診をお控え頂いておりますのでご了承ください。
❹ 結果
検査結果が10日~1か月程度でクリニックに届きます。
検査結果で「要精密検査」となった場合は、次に精密検査として大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)を受診して頂くことを推奨します。検査結果が「陰性」であった場合は、特に精密検査の必要はありませんので、ご安心ください。
❺ 大腸内視鏡検査 (大腸カメラ検査)
当院では大腸がん検診で陽性と指摘された方に、大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)を行っております。大腸カメラ検査では大腸内に直接スコープを挿入していくため、微細な病変部位も見落とすことなく観察ができます。
北九州市では、50歳以上の男性を対象に前立腺がん検診を行っております。前立腺がんは男性のみがもつ前立腺の病気で、自覚症状が見られないことが多いですが、早期発見により治療が可能です。前立腺がん検診では主に「PSA検査」を行います。PSA検査とは、採血により血液中のPSA値を調べる検査です。
また、必要に応じて医師が肛門から直接指で前立腺の状態を確認する「直腸診」を行うこともあります。これらの検査結果でがんの疑いが見られる場合、経直腸エコー検査、前立腺生検、画像検診(CT検査、MRI検査等)などの精密検査を行います。
対象者 | 診査内容 | 受診料※ | 受診回数 |
---|---|---|---|
50歳以上の男性・会社等の検診を受ける機会の無い方 | PSA検査(血液検査) | 1,000円 | 1年度に1回 |
※自治体が定める規定の対象となる方は、受診料が免除となります。詳しくは北九州市前立腺がん検診HPをご参照ください。
❶ がん検診の案内を確認
行政から届く案内資料や自治体HPの前立腺がん検診ページをご確認ください。
❷ 必要情報の確認
北九州市では、前立腺がん検診を1年中受け付けております。
受診機関については、同封されている医療機関一覧やHPを参照し、各医療機関での予約が必要があるかどうか、予約方法を確認し、記載の案内の通りにご予約して頂きます。
❸ 診察・一次検査(PSA検査)
ご自身でご予約された日に、該当の医療機関にて採血を行います。ご来院して頂く日に発熱や風邪の症状がみられる方は受診をお控え頂いておりますのでご了承ください。
❹ 結果・二次検査
検査結果が1週間程度で届きます。
検査結果で「要精密検査」となった場合は、次に二次検査(直腸診、MRI等)を受診して頂くことを推奨します。検査結果が「陰性」であった場合は、特に二次検査の必要はありませんので、ご安心ください。
❺ 二次検査結果・前立腺生検検査
二次検査の結果で、前立腺がんの疑いがある場合、前立腺生検検査を行います。前立腺生検検査は、前立腺の複数箇所から針で前立腺組織を採取し、顕微鏡で観察する検査です。二次検査の結果や患者様の状態によっては、入院が必要となる場合がございます。
二次検査の結果、前立腺がんの疑いが見られない場合は、特に前立腺生検検査を行う必要はありませんので、ご安心ください。
北九州市では、一年間を通して、過去に受診したことのない方を対象に肝炎ウイルス検査を実施しております。肝炎ウイルス検査では、血液検査を行い、B型・C型肝炎への感染が見られるかどうかを観察します。
肝臓は「沈黙の臓器」と言われており、自覚症状が見られず肝炎の感染を放置してしまうことで、慢性肝炎から肝硬変、肝臓がんへと進行する可能性があります。しかし、早期発見と治療により、完治することができる病気であるため、定期的に検査を受けることが大切です。
対象者 | 診査内容 | 受診料 |
---|---|---|
年齢にかかわらず過去に受診したことがない市民 (年齢制限なし) | 血液検査(HCV抗体検査、HBs抗原検査、必要に応じてHCV-RNA検査) | 無料 |
❶ 肝炎ウイルス検査の案内を確認
行政から届く案内資料や自治体HPの肝炎ウイルス検査ページをご確認ください。
❷ 必要情報の確認
北九州市では、肝炎ウイルス検査を1年中受け付けております。
受診機関については、同封されている医療機関一覧やHPを参照し、各医療機関での予約が必要があるかどうか、予約方法を確認し、記載の案内の通りにご予約して頂きます。
ただし、HCV抗体検査、HBs抗原検査をご希望される場合、感染機会から3か月以上経過していなければ抗体の検出ができないことがあるため、ご来院予約の日程は感染機会から3か月以上経過した日をご選択ください。
❸ 診察・一次検査(血液検査)
ご自身でご予約された日に、該当の医療機関にて採血を行います。5ml以下の血液を採取し、HCV抗体検査によりC型肝炎、HBs抗原検査によりB型肝炎の検査を行います。
また、必要に応じてHCV-RNA検査を行います。ご来院して頂く日に発熱や風邪の症状がみられる方は受診をお控え頂いておりますのでご了承ください。
❹ 結果
検査後は、数週間で結果が届きます。
HBs抗原検査で陽性となった場合は、B型肝炎に感染しているということになります。また、HCV抗体検査でC型肝炎の感染可能性が高いとされた場合、HCV-RNA検査を受けて頂くことがございます。
白𡈽医院では、胃がん検診・大腸がん検診・前立腺がん検診・肝炎ウイルス検査、全てWEBからのご予約を受け付けております。また、お電話からのご予約も受け付けておりますので、ご都合のよろしい方法でお申し込みください。
定期的な検診を受けることで、がんによる死亡リスクは最小限に抑えることが可能です。お手元に検診のお知らせが届いたときは、近くの該当する医療機関で受診するようにしましょう。また、ご家族やご友人で検診を受けられていない方がいらっしゃいましたら、ぜひ受診をおすすめください。
文責:白土睦人
ご予約・お問い合わせはお電話で