北九州で高尿酸血症(痛風)なら|JR折尾駅から徒歩2分の白𡈽医院

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福岡県北九州市八幡西区北鷹見町16-8

高尿酸血症とは

高尿酸血症よりも合併症として生じる痛風発作の方が馴染みがあるかと思いますが、高尿酸血症とは血中の尿酸値が高くなることで痛風発作などの合併症を引き起こす病気です。尿酸はプリン体が人の体内で分解される時に排出される老廃物です。尿酸値が7.0mg/dL以上の場合を高尿酸血症と診断します。

尿酸値は女性ホルモンによりコントロールされるため、一般的に男性に多くみられます。高尿酸血症は自覚症状を感じにくい特徴があります。尿酸値が高い状態が慢性的に続くと、痛風発作や腎結石といった様々な合併症を引き起こします。

高尿酸血症の原因

高尿酸血症の原因として下記のような項目があげられます。

アルコールの摂取

アルコール類(特にビール類)はプリン体を含むものもありますので、アルコール類を飲み過ぎると、人の体内にプリン体が増えてしまいます。また、アルコール類の飲み過ぎは腎臓の機能に影響を与え、尿酸が体外に排出されにくくなることもあります。

プリン体を多く含む食物の過剰摂取

魚の干物、レバー、いくらをはじめとした魚卵などのプリン体を多く含む食物の摂りすぎは危険です。食べてはいけないという訳では無いのですが、ので食べ過ぎには注意してください。

腎臓機能の低下

腎臓機能が低下することで血液中を流れている尿酸が体外に排出されなくなり、結果として高尿酸血症を引き起こすことがあります。

医薬品

利尿薬、アスピリン、抗がん剤など、医薬品の中には尿酸値を高めてしまうものもあります。

遺伝的な要因

両親や兄弟などの近親者が高尿酸血症を発症していると、発症リスクは2倍になると言われています。祖父母などの近親者の場合でも1.2倍~1.4倍程度のリスクがあります。

他の疾患

糖尿病、メタボリックシンドロームなどが高尿酸血症の発症リスクを高めると言われています。

高尿酸血症による合併症

慢性的に尿酸値が高い状態が続いていると、以下のような合併症を引き起こすことがあります。

痛風発作

尿管結石

腎障害

尿路感染

高尿酸血症の治療方法

生活習慣の改善

高尿酸血症の治療では普段の生活習慣の改善も大切になります。

アルコール類は飲み過ぎない

プリン体を増やすアルコールの飲みすぎは控えましょう。

プリン体を多く含む食品を控える

レバーや魚の干物、魚卵、干し椎茸などの食べ過ぎは控えましょう。

水分をしっかりと多めに摂取する

尿酸が増えると固まって尿酸血症となりやすくなるため、水分を多めに摂取して防ぎましょう。

定期的な有酸素運動 (ジョギングやウォーキングなど) を行う

激しい運動は尿酸値が上昇するため、注意が必要です。ご自身の身体にあった適度な運動をするようにしましょう。

ストレスを溜めない

過度に脳を働かせてしまうと尿酸値へ影響を与えます。ストレスを溜めないことが大切です。

高尿酸血症の薬物療法

高尿酸血症の薬物療法においては以下のことを検討して、処方する医薬品を検討していきます。

高尿酸血症の薬物療法を考慮痛風発作の既往
尿酸値 > 8.0mg/dL + 肥満、高血圧症、脂質異常症、虚血性疾患、糖尿病など
尿酸値 > 9.0mg/dL
治療目標値尿酸値 < 6.0mg/dL

※高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン改変

尿酸を尿中へ排泄プロベネシド
ベンズブロマロン
ドチヌラド
尿酸の生成を抑制アロプリノール
フェブキソスタット

痛風発作の治療薬

発作の前兆期コルヒチン
発作の極期NSAIDs(痛み止め)
ステロイド
高尿酸血症は様々な疾患・症状を引き起こします。
尿酸値を指摘された事がある方は一度医療機関へ受診下さい。

文責:白𡈽睦人

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