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便秘症
「いつものことだ」「体質だから」と軽視せずに、些細な症状でも構いませんのでお心あたりのある方はぜひお早めにご相談ください。
以下の項目に該当する方は要注意です!
- 便が何日もでない
- 便が出てもすっきりしない
- おならの臭いが気になる
- 最近肌荒れがみられる
- 痩せているがおなかは出てる
- お腹が張っている
- 慢性的に腹痛を感じる
- ニキビや吹出物ができるようになった
上記の項目に該当される方は当院の消化器専門外来までご相談下さい。
便秘症とは
数日間排便がなく、腸内に老廃物が長く留まる状態のことを便秘症と言い、腹痛などの症状がみられます。3~4日以上排便ができていないと便秘症と言われますが、1日1回規則正しく排便ができていても排便後に残便感を感じる場合は便秘症であるといえます。
※排便習慣や排便回数には個人差はあります
便秘症の原因
便秘の発症には「器質的な原因」と「機能的な原因」の二つがあります。
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器質的な原因
大腸内で発症する病気が原因となって便の通過が阻害される事で便秘症が生じます。
便の通過を阻害する代表的な病気として、大腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病、虚血性大腸炎などがあげられます。
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機能的な原因
蠕動運動(便を体外に運ぶ腸管の運動)に異常が発症し、便中に含まれる水分が過剰に吸収される事が原因となって発症します。機能的な原因で引き起こされる便秘症では不規則な生活、ストレス、内分泌・代謝系に異常をきたす病気(糖尿病や甲状腺機能低下症など)、神経・筋肉系に異常をきたす病気(パーキンソン病やアミロイドーシスなど)、医薬品などが原因となり発症します。
合併しやすい病気
- 痔核 (いぼ痔)
- 直腸脱
- 裂 肛
- 憩室性疾患
- 宿 便
排便時に無理に出そうと力んでしまうと肛門周辺部が傷つき、痔、裂肛、稀に直腸脱(直腸が肛門の外へ出てしまう)が起こります。大腸憩室炎とは便を出そうと圧力がかかる事で腸壁が損傷して炎症が起こる病気です。宿便とは直腸内に便が詰まる事で痙攣や直腸痛が生じる病気です。宿便は高齢者、妊婦、身体活動レベルが低い人に発症しやすくなります。
便秘症の診断
先ずは症状の問診を行い、その問診内容に応じて直腸診、血液検査、腹部レントゲン、腹部エコー検査、大腸カメラ検査などを行い便秘症の原因を特定します。
診断する際は「器質的な原因」によって便秘症が原因で発症しているかを確認します。腸管の閉塞や大腸がんなどの病気は診断が遅れと、病状が悪化してしまうリスクが高まります。特に大腸がんは近年罹患者数が増加傾向であり、がんの部位別死亡者数は「女性が第1位」、「男性が第3位」です。
お問い合わせ
白𡈽医院では消化器専門外来を実施し、便秘症などのお腹の異常でお困りの方の診察や検査を実施しています。便秘症は軽視される事が多いですが、実は大腸がんやその他の病気が原因である事もあります。些細な症状でも構いませんので便秘の症状を感じられた際はご相談ください。