フレイルとは、わかりやすく言えば「加齢により心身が老い衰えた状態」のことです。フレイルの状態になると、死亡率の上昇や身体能力の低下が起きます。また、何らかの病気にかかりやすくなったり、ストレスに弱い状態になっています。健常な人が風邪をひいても数日加療すれば治りますが、フレイルの状態になっていると風邪をこじらせて肺炎を発症したり、運動能力低下や筋力低下に伴い転倒し易くなり、転倒して打撲や骨折をする可能性があります。転倒による打撲や骨折、病気による入院をきっかけにフレイルから寝たきりになってしまうことがあります。フレイル予防には持病のコントロールが大事です。糖尿病、高血圧、腎臓病、心臓病、呼吸器疾患、整形外科疾患などの慢性疾患がある場合には、まず持病のコントロールをすることが必要です。持病の治療がうまくいっていないとフレイルを悪化させてしまう可能性もあります。